結婚式の日取りや時間、会場などが決まったら、いよいよ招待したいゲストに招待状を渡すことになります。結婚式を盛り上げて、より素敵な思い出を残すためにはゲストの参加と力添えが欠かせません。ゲストへのこれまでの感謝を伝え、これから共に歩んでいく2人の誓いをしっかりと見届けてもらえるよう、結婚式の入口にあたる招待状の送付マナーを押さえておきましょう。
結婚式の招待状は手渡し? 郵送?
意外に知られていないことですが、結婚式の招待状は、できるだけゲストに手渡しするのが正式なマナーになります。
とくに家族や仲人、恩師、上司といった目上のゲストには極力手渡しをして出席のお願いをしたいものです。
また、大切な友人や同僚などにも、結婚の報告を兼ねて手渡しするのが良いですね。
とはいえ遠方に住む親戚や友人に出す場合には手渡しが難しいので、もちろん郵送でもマナー違反にはあたりません。
結婚式の招待状を郵送する際の注意点
結婚式の招待状を郵送する前には、電話などであらかじめ結婚式の日程を伝え、招待状送付の了承を取っておきましょう。招待状は時間的な余裕を持たせて、遅くとも結婚式の3ヶ月前ぐらいまでには投函するようにしてください。返信が2ヶ月前から1ヶ月前に届いていれば、その後の準備もスムーズに進めることができます。
また、招待状には結婚式の案内だけでなく、個々に宛てた手紙や一言メッセージを添えると喜ばれます。
さらに、結婚式の招待状は、消印が大安の日にあたるように発送するのがスマートです。
郵便料金不足を防ぐためにも郵便局の窓口で招待状を1通ずつ計ってもらい、切手や消印についてもきちんと確認すると確実です。
招待状に関するマナーに気をつけよう
招待状には返信用のハガキを同封しますが、このハガキに切手が貼っていないのは相手に対して失礼にあたります。
必ず郵便局で慶事用の切手を購入し、ハガキに貼っておくのがマナーです。
封筒の宛名は、慶事なので太く濃い字体にすると縁起がいいといわれています。
できれば毛筆で宛名書きをしたいものですが、ただでさえ忙しい結婚式準備中に1つ1つ手書きしていては、3か月前の発送に間に合わなくなってしまうことも。時間に余裕がないときには、プリンターで筆ペンの字体を設定して印刷してもOKです。
また、宛名の高さを揃えることや、招待状が縦書きの場合には封筒も縦書き、横書きの場合には封筒も横書きにするなど、細かい点にも気をつけましょう。
招待状の封をきっちりノリ付けすると、受け取った相手は封筒をハサミなどで開封しなければなりません。結婚というおめでたいできごとにおいて「切る」というのは縁起が悪いため、封筒は大きめのシールなどで留めるのがオススメです。
結婚式はあくまで、主役である新郎新婦がゲストを招くという形式になります。
新しい伴侶をお披露目する場に出席していただく、という謙虚な気持ちを忘れずに、しっかりとマナーに沿って準備を進めましょう。
この記事の著者紹介
なっつん
1983年生まれ。女性(既婚) 上智大学卒。
勉学一筋だったものの、留学を機に生活が一変し、学生時代は恋愛漬けの日々を送る。
現在は旅行会社に勤めつつ、海外情報や恋愛に関するハウツーコラムを寄稿している。