男性が女性に愛を伝え、今後の人生を共に歩もうと誓う、プロポーズ。
プロポーズは人生で一度きり、かけがえのない特別なものです。
でも、そもそもなぜ人はプロポーズをするのでしょう?
いったい、いつ誰が始めたのでしょう?
実は、プロポーズには意外と深い歴史があるのです。
古代ローマ時代にはすでに指輪を贈るプロポーズがあった!?
プロポーズには指輪を渡すのが定番。
実はこれ、古代ローマ帝国の時代からあるプロポーズ方法なんですよ。
古代ローマにおいて、贈られた指輪をつけるのは「約束を守るしるし」とされていたそうです。
1世紀頃には鉄の輪が使われていましたが、2世紀には純金製の指輪が作られていたといいます。
歴史の上でも、愛を伝えるための効果的な方法として指輪が使われていたんですね。
指輪を薬指にはめる意味とは
左手の薬指に指輪をはめる理由は、ギリシャ神話にありました。
古代ギリシャでは「左手の薬指には心臓とつながる太い1本の血管がある」と考えられていたのです。
心臓は生命の象徴、そして心や思いを象徴するハート。
そして、指輪は輪になっていて「途切れることがない」「永遠」「輪廻」という意味を持ちます。
心に直結する、途切れない永遠の愛の象徴だなんて、ロマンチックな話ですよね。
日本でも古い歴史を持つプロポーズ
古い神話の時代から、日本の男性もしっかりとプロポーズをしていたようですよ。
日本最古の歴史書『古事記』には、イザナギとイザナミが結ばれるときに、男性であるイザナギからプロポーズをしてうまくいったという話が残っています。
平安時代には、貴族の男性が意中の女性に向けて歌を詠むというプロポーズが登場します。
さらに江戸時代には、庶民も和歌や手紙で求婚することが増えていったといいます。
ちなみにプロポーズに指輪を贈る習慣は、日本では明治期に文化人や特権階級の人々の間から広まっていったようです。
プロポーズは、どうやら太古の昔から行なわれてきたことのようです。
男性としては、恋人として付き合ってきた彼女にあらためて愛を伝えるということに、気恥ずかしさを感じるかもしれません。
でも、長い歴史がある大切な儀式とも言えるのがプロポーズです。
やっぱり大切な機会をおざなりにしてはいけませんね。
万全の準備をしたうえでしっかりとプロポーズをして、大きな愛をつかみたいものです。
この記事の著者紹介
なっつん
1983年生まれ。女性(既婚) 上智大学卒。
勉学一筋だったものの、留学を機に生活が一変し、学生時代は恋愛漬けの日々を送る。
現在は旅行会社に勤めつつ、海外情報や恋愛に関するハウツーコラムを寄稿している。