結婚式で最も感動する場面といえば、花嫁が両親へ感謝の手紙を読むシーンを思い浮かべる方が多いでしょう。涙を流しながら一生懸命に手紙を読む花嫁の姿や言葉は、親族だけでなくゲストの心にも大きく響きます。
感動的な結婚式の成功は、花嫁の手紙にかかっているといっても過言ではありません。
大勢の心を揺るがす手紙を作って、会場を感動の渦に巻き込みましょう!
そこで今回は、花嫁の手紙の上手な書き方をご紹介いたします。
手紙のポイント1. 書き出しはゲストへの断りと家族への「呼びかけ」
両親への手紙の書き出し部分には、この場をかりて両親へ感謝の手紙を読ませていただくことへの断りを入れます。
本来、結婚式はゲストの方々をお招きして感謝を伝える場です。そのような場で手紙を読むときには、一言お断りの挨拶をするのがマナーといえるでしょう。
手紙のポイント2. エピソードは両親それぞれへ具体的に
手紙のメインともいえる過去のエピソードは、幼少期から学生時代、成人後など、時系列をたどっていくとまとまりやすくなります。
両親にしてもらって嬉しかったことを思い出し、父親と母親それぞれに対して書いてみましょう。もちろん、過去の失敗や後悔を謝罪する内容でもかまいません。失敗から学んだエピソードを含めると、立派に成長したことを伝えることができます。
手紙のポイント3. 結びには今後の抱負、新郎両親へ感謝の言葉を
手紙の結びには新生活をスタートする上での抱負と、新しく家族として迎えてくれた新郎のご両親へ感謝を表しましょう。新郎とこれから始まる新生活の中で、どのような家庭を築いていきたいかを書くのがポイントです。
また、新郎の両親への感謝の言葉は二言程度とし、長くなりすぎないよう注意しましょう。
両親への手紙【参考文例】
「本日はご多用の中、私たちの結婚式にお越しいただきましたことに感謝申し上げます。
この場をお借りして、両親へ感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
お父さん、お母さん、○○年間私を大切に育ててくれてありがとう。少し照れくさくもありますが、○○年分の感謝の気持ちを聞いてください。
お父さん、お父さんは毎日遅くまで仕事をして疲れているはずなのに、部活の大会にはいつも応援に来てくれましたね。ギャラリーにお父さんが見えるとなぜか不思議と緊張がとけて普段通りのプレイができました。試合で負けてもお父さんは私に「次、また頑張ればいいんだよ」と言ってくれました。いつも優しく私を見守っていてくれてありがとう。
お母さん、お母さんにはいつも心配ばかりかけていたように思います。
高校のとき、友だちと遊んでいて家に帰るのが遅くなってしまい、連絡が無いと心配していたお母さんに「うるさいな、関係ないでしょ!」と口ごたえしたことがありました。
当時は何もわからなかった私ですが、大人になった今お母さんの深い愛情に気がつくことができました。私もいつか、お母さんのように心のやさしいお母さんになりたいです。
お父さん、お母さん、今日で私は2人のもとを巣立ちますが、これからは○○さんと助け合って、笑顔の絶えないあたたかい家庭を築いていきますので見守っていてください。
○○さんのお父様、お母様、この結婚を喜んでくださり、あたたかく迎えてくださったこと感謝しています。至らないところがあるかと思いますがこれからよろしくお願いします。」
いかがでしたか? 手紙が完成したあとは、声に出して読む練習も忘れずに行いましょう。
結婚式当日は、緊張や感情の高ぶりから早口になってしまうことが考えられます。
ゆっくりと気持ちを込めて読むことで、両親への感謝の気持ちを伝えることができるのです。感動的な結婚式にするためにも、手紙の準備にはたっぷりと時間をかけましょう。
この記事の著者紹介
本田 レイナ
1984年生まれ。女性(未婚) オーガニック系コスメ店店員。
高校時代はあらゆる媒体で自己表現を続け、ライターを志望していた。
化粧品系の会社に入るも夢を諦めず、ライターとしてもネットで活動を始める。
記念日のサプライズなどの記事を得意とする。